ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ(滝本竜彦)
2002年12月28日第五回角川学園小説大賞、特別賞受賞作。
戦う女子高生、雪崎絵里。謎の怪物、切っても刺しても死なない不死身の怪物、チェーンソー男。二人の対決に偶然行き合わせ、悪と戦ってかっこよく死ねるのなら、俺の人生はオールオッケーだ、と考える山本陽介。それに陽介の友人が何人か出てくるだけで、本書の登場人物は少ない。
美少女戦士が諸悪の根源を倒すために戦っている。けれど実際は、もっと小さくて個人的な話のようである。女子高生とチェーンソー男は毎晩戦っている。陽介が協力しているのは、絵里をチェーンソー男が現れる場所まで、自転車に乗せて移動するということくらいで、戦う絵里を眺めているのがほとんどである。
はっきりいえば、主人公だろうと思われる陽介はほとんど役に立っていない。絵里に対しても、下心丸出しの言葉をかけていたりする。(実際にそんな言葉かけたら、もう気軽には話してくれないだろうとは思うのだけど)
それでもやはり、女の子を最後に助けるのは、男の子の役目である。最後になってようやく、陽介は主人公らしい行動をする。少年少女の物語の定番に一直線である。(戦う女子高生を設定とした物語は幾つかあると思うけど、この作品に一番近いのは、パソコンゲームのKanonの川澄舞シナリオの影響を色濃く受けたのだろうな、と思うのだけど。違うかな)
戦う女子高生、雪崎絵里。謎の怪物、切っても刺しても死なない不死身の怪物、チェーンソー男。二人の対決に偶然行き合わせ、悪と戦ってかっこよく死ねるのなら、俺の人生はオールオッケーだ、と考える山本陽介。それに陽介の友人が何人か出てくるだけで、本書の登場人物は少ない。
美少女戦士が諸悪の根源を倒すために戦っている。けれど実際は、もっと小さくて個人的な話のようである。女子高生とチェーンソー男は毎晩戦っている。陽介が協力しているのは、絵里をチェーンソー男が現れる場所まで、自転車に乗せて移動するということくらいで、戦う絵里を眺めているのがほとんどである。
はっきりいえば、主人公だろうと思われる陽介はほとんど役に立っていない。絵里に対しても、下心丸出しの言葉をかけていたりする。(実際にそんな言葉かけたら、もう気軽には話してくれないだろうとは思うのだけど)
それでもやはり、女の子を最後に助けるのは、男の子の役目である。最後になってようやく、陽介は主人公らしい行動をする。少年少女の物語の定番に一直線である。(戦う女子高生を設定とした物語は幾つかあると思うけど、この作品に一番近いのは、パソコンゲームのKanonの川澄舞シナリオの影響を色濃く受けたのだろうな、と思うのだけど。違うかな)
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