黄金時代(椎名誠)

2002年12月8日
これまでの自伝的小説と系統が違うな、と思ったが、分類的には純文学に含まれるようである。4章に別れていて、中学時代、高校時代、卒業後、家を出てから、の話が描かれている。

それぞれの話で中心になっているのは、喧嘩の日々と、性的要素。椎名さんの作品で、性描写が描かれたのは、本作が初めてである。

他の自伝的小説を読んだことのある読者には、まったく反対の暗い要素を書いたばかりの小説に思えるかもしれない。これまで、はっきり書かれることのなかった青春時代の椎名さんが、描かれている。(読んで一番驚いたのは、やはり性的描写の場面だった。椎名さんの小説だよなあ、と訝しげたくらい)

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