講談社ノベルス「カーニバル・イヴ 人類最大の事件」。5年後にしての文庫化。続編の「カーニバル 人類最後の事件」「カーニバル・デイ 新人類の記念日」も続けて刊行予定。清涼院曰く、「2003年上半期のお供に、月刊『カーニバル』! いかがでしょう?」とのことである。

ノベルス版では、辰巳四郎氏の素晴らしい装丁に、名探偵の名前が並び、帯の文句や内容説明には「人類絶滅」「犯罪オリンピック」「ビリオン・キラー」の文字が並び、副題が「人類最大の事件」。

表紙を見ただけで、読むのが楽しみだった。(まあ、僕の年齢もあっただろうけど、髑髏を横に探偵達の名前が順に並ぶ表紙は、格好良過ぎた。相変わらず辰巳さんには脱帽)

だったのだが、五年後の文庫版にはそれほどの衝撃はなかった。藤原ヨウコウ氏の表紙イラストも、文庫版「コズミック(流水)ジョーカー(清涼)」とは違い、いたってシンプルなものになっていた。

けれど、一番の違いは内容の変化である。ノベルス版にあったいくつかの物語は削除され、前半部分は重複する個所があるものの、後半部分は全く別の作品に仕上がっている。

今回の手法は、犯人当てではなく、悲劇に至る経緯当て、である。

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