天 天和通りの快男児(福本伸行)KC
2002年11月29日第2巻の解説で、麻雀劇画新時代を告げる作品、と評されているが、あいにく僕は過去の麻雀漫画がどんなものかは知らない。けれど、麻雀など知らないし、やったこともない僕が、麻雀漫画を読み出したのは、福本さんの功績である。前出の「天 逆転発想の秘術(福地誠)」の後書きで、「天」や「アカギ」を読むために、麻雀を覚えた人が多数いるという、とあるが、僕もその口である(麻雀入門書読んで、ルールを覚えている最中である)。
福本さんの漫画が面白いのは、麻雀漫画だから麻雀関係の内容しか扱わない、というのではない。基本的には麻雀漫画ではあるが、全巻通して浮かぶのは、「個人の生、個人の死」だろう。これ以上先は実際に読んで、個人で確かめてもらいたい。
「俺が見てきた限りじゃ、あったかい人間はあったかく死んでいけるんだ。おっかなくなんかねえんだよ…!」(第16巻第144話)
「いいじゃないか…! 三流で…! 熱い三流なら、上等よ。まるで構わない……構わない話だ…。だから…恐れるな…! 繰り返す……! 失敗を恐れるなっ……!」(第18巻第156話)
「けどよ……たぶん…それでいいんだな………。無念が「願い」を光らせる……! 嫌いじゃなかった……何か「願い」を持つこと。そして…同時に、今ある現実と合意すること…! 不本意と仲良くすること……。そんな生き方が好きだった……。たぶん………愛していた…無念を…!」(第18巻第162話)
福本さんの漫画が面白いのは、麻雀漫画だから麻雀関係の内容しか扱わない、というのではない。基本的には麻雀漫画ではあるが、全巻通して浮かぶのは、「個人の生、個人の死」だろう。これ以上先は実際に読んで、個人で確かめてもらいたい。
「俺が見てきた限りじゃ、あったかい人間はあったかく死んでいけるんだ。おっかなくなんかねえんだよ…!」(第16巻第144話)
「いいじゃないか…! 三流で…! 熱い三流なら、上等よ。まるで構わない……構わない話だ…。だから…恐れるな…! 繰り返す……! 失敗を恐れるなっ……!」(第18巻第156話)
「けどよ……たぶん…それでいいんだな………。無念が「願い」を光らせる……! 嫌いじゃなかった……何か「願い」を持つこと。そして…同時に、今ある現実と合意すること…! 不本意と仲良くすること……。そんな生き方が好きだった……。たぶん………愛していた…無念を…!」(第18巻第162話)
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